彼は何をやった人なんですか?

部長とか課長に昇進した時に周囲の人達が羨んでか妬んでか、そんな表題のような噂話をしたりするけど、それってややナンセンスなのかなぁ、と思ったりもする。

 

 

 

 

今までの人生の中でいくつか経験したこととして、昇級・進級があるけど、例えば、算盤とかで、ある難しさの問題を一定の時間をかけて解いてその正答率が基準に達するとそれに見合った級や段がもらえる。

 

つまり、あることを成し遂げてその成果として認定書が付与される訳である。

 

これを人事の昇級に当てはめてしまうと、タイトルのような疑問が生じ、成し遂げた成果を知ろうとする。

 

果たしてそうなのだろうか?

 

実際に上に立ってみるとやや考え方が違ってくる。

 

彼が何をやったかは、判断素材のひとつになりはするが、彼がそのミッションをどう進めてくれるか?遂行できるか?それに尽きるような気がする。

 

つまり、やりたいテーマがあり、それを遂行していくチームを編成するのだが、誰を中心にしてまとまって行くかを考えた時に最適な人がそのポジションに付くことになる。

 

人をうまく扱えない人は当然早い段階で脱落するだろう。次にそのテーマの重要性が理解できない人はいくら全体的に能力が高くても排除されると思われる。だって、そのテーマの重要性を切々と語る時間が必要になり、それでも途中で抗われたりしたら、もう面倒以外何ものでもない。

 

一緒に遂行できる仲間を探しているんだよ、こっちは。

 

何をやったかで昇格するのではなく、うまくやってくれることを期待されて昇格していくもんなんだろうな。